油画茶屋

「あぶらえちゃや」  Abura-é Chaya

自家焙煎珈琲のお店… 早朝6時より営業! 

珈琲は江戸時代中期に伝来し、長崎の出島でオランダ人に振る舞ったといわれております。

大田南畝(オオタナンポ)は瓊浦又綴(ケイホユウテツ)にこんな記述を残しております。「紅毛船にてカウヒイというものを勧む、豆を黒く炒りて粉にし、白糖を和したるものなり焦げ臭くして味ふるに堪えず」…どうやら当時の日本人の味覚には合わなかったようです。

そして、珈琲が正式に輸入される様になったのは、激動の幕末を経て日本が開国した明治時代からでした。

同時期に、日本で珈琲を多くの庶民に初めて提供したのは商業写真の開祖として知られる下岡蓮杖でした。見世物小屋などが並んで賑わっていた浅草寺境内裏山で、油画茶屋を開店して油画と珈琲という二つの西洋文化を融合し、お客様に提供したのです。明治9年4月7日付の「東京絵入新聞」が彼の新奇の試みについて報じています。

下岡蓮杖は郷土、下田の出身です。進取の気風に富んだ人物で、試行錯誤の末に西洋の写真技術を身に着けただけでなく牛乳販売、石版印刷、乗合馬車など様々な新事業の経営に取り組みました。

私も小学生の頃から「技の蓮杖」と歌い(下田小学校校歌)、体育館に掲げられていた彼の肖像画に見守られ、この地で育ちました。

珈琲と油画という異なる文化を合わせて提供した下岡蓮杖のギャラリーカフェ!
自家焙煎珈琲と自転車ツーリングのサポートを提供する私のサイクルカフェ(笑)
馴染み深い郷土の誉である下岡蓮杖氏の自由な発想を引き継ぎ、

彼の営んだ茶屋名を頂戴して、当店の屋号『油画茶屋』にした次第です。